和久洋三が考案した創造教育活動とその実践例を紹介

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受講された方々の感想

『ぶれない保育ができるようになりました』
ある保育園の副園長先生より

 童具と出合って数年が経ちます。
 平成17年度(2005年)に童具館の【童具子育て講座】にわたしの園の保育士を初めて参加させました。講座から帰ってくると楽しかった、こんなことをした、あんなことをしたと満面の笑みで報告し、これも保育でやってみたい、あれも試してみたいと話すのです。2006年には、保育園の講演会に和久先生にご来園していただき、保護者の皆さんにも子ども達が秘めている素晴らしい力と心情を話していただきました。そして平成18年度に1名、そして平成19年度には私自身も保育士とともに子育て講座参加となったわけです。振り返ってみますと先生の著書『こどもの目が輝くとき』を読み、そこから新しい保育が始まったのだと思っています。


 私事で恐縮ですが今年53歳。18歳で大学受験に失敗し、これからどこにも行くところが無いという絶望感の中、「お先真っ暗ってこういうことなんだぁ!」と驚いている自分がそこにいました。未だにその時の感覚は残っています。どこにも行くところが無いならと諦め、親の職業である保育園の手伝いをする為、短大に入り保育士として社会へ巣立ちました。心のどこかに、しかたなくこの仕事に就いた後ろめたさを感じながら…。
 3人目の子どもの出産後、保育園を退職し家でパンを焼いたりパッチワークやカントリードールを作ったりしていたのですが、なぜか物足りなさを感じる日々でした。保育園を離れて、やっと保育士が子どもの命を預かり、未来を背負う人間を育てる責任ある仕事だったことに気付きました。
 そして、子ども達ともう一度関わりたいという気持ちが強まり、ボーイスカウトの隊長の資格を取って、自然の中で小学生・中学生とかかわるうちに、なお強く幼児期の大切さを感じて、子育てがひと段落した後、ふたたび保育士として我が家の近くにある保育園にパート職員として勤務したのです。
 “人間、どこでどう間違えても、その間違いを修正していくのが人生かも知れない” たしか20代の頃、文学座で観た『女の一生』にそんな台詞があった気がします。
 それからしばらくたち、実家の保育園が存続の危機に直面し、移転を余儀なくされたので、初めて父の後を継いで保育園経営に従事することを本気で考えるようになりました。
 主人も26年間のサラリーマン生活から保育園の園長に転職してくれることになりました。
 いまがチャンス!頑張ってみよう!
 その時、子ども達は、小3・小5・中2。
 それから、色々な壁にぶつかりながら、人の恐ろしさや優しさを知らされました。生まれて初めて経験することが次々と起きてきたのです。のんびりした性善説の中で生きてきた自分が世の中を知るきっかけだったのかも知れません。それでもなんとか涙と汗の賜物で、購入した土地で平成14年3月新しい保育園がスタートしたのです。
 和久先生の著書に出会ったのは、私が保育の方向に悩んでいる頃でした。せっかく苦労して新しい保育園を作ったのにやっていることは、私が20歳の頃と同じではないかと。それがスタートでした。
 いまは、保育園の色々な場面の中心に童具があります。積木があります。幸せです。保育にブレが生じないことが嬉しくもあります。


 話しは変わりますが、私が保育園建設に飛び回っている時の我が家のことです。
 長男は小学生時代、昆虫博士とみんなに言われ理科と算数が大好きでした。小動物も虫も沢山飼って育てていました。絵も大好きでした。何にでも興味を持ち深くかかわる子で、中学までは期待の星でした。高校進学で彼は進学校に進み、そこで挫折をします。上には上がいる。医者になりたいと思っていたけれど本当にそれが夢なのか?
 一切の勉強をやめて、家にこもり、ひたすら本を読むだけになりました。そして時どきドキッとするような言葉を吐きます。
 「お母さんはいいよね。自分のやりたい仕事を毎日楽しくやってて」とポツリ。
 そして、いまでも忘れられない言葉は「あの高校は、お母さんが行きたかったんだよね」
 ショックでした。子どもの為と言いながら母である私の願いを押し付けていたことに。それでも親の期待に答えようと頑張っていた子どもがそこにいたのです。
 我が家の子ども部屋には鍵がありません。その頃は毎朝、長男を起こしに行きドアをノックして返事が無い時には不吉な予感がよぎりました。自ら死を選んでいたらどうしよう。
 私は保育園で皆さんの大切な子ども達を預かるという大きな仕事をしているのに自分の子どもさえ満足に育てられないのかと。
 そして小さい時からたくさんの絵本に囲まれて、読み聞かせもたくさんして育てた子が、一日一冊のペースで様々なジャンルの本を読むようになり、そしてある日ついに家出をしました。
 朝方、「親になったことがまだ無い僕は親の気持ちにはなれないが信じてほしい」と言う内容のメールを送ってきました。
 そのメールを見て、この子は大丈夫。きっと自分の道を見つけるだろうと思いました。
 高校を出て2年の浪人生活を東京で過ごし、いまは美術大学に通っています。 わからないものです。


 私的なことばかり書いてしまいすみません。でも我が家の3人の子どもがそれぞれ自分の道を進んでいくことを心から理解してあげられるようになったのは、子育て講座のおかげです。
 和久先生のお話、忘れません。
 そして和久先生の講義を聞く人たちの年齢や人生観や環境によって同じ話しでも感じかたが違うことも。
 私がこれから目指していくものは、保育の中で沢山の楽しい毎日を子ども達に体験させてあげることです。保育士・栄養士も含め時々、勉強会を開きます。あずき遊び・ドットシール・シュレッダー遊び。大もりあがりで23名の職員が子どもに戻って大騒ぎです。
 またマグネットモザイクを使い講座を受講した保育士2人と私の3人で保育園のホールに交替で作品を作っています。
 ザリガニ・秋の七草・クリスマス・サンタクロース・十二支など、楽しいです。
 新年度からは、職員順番で作ってみようかな?とも考えています。
 「自分が楽しく無いことを子ども達にさせない」が保育の基本になりました。「きょうはどんな楽しいことをしようかな、自分も楽しみましょうね」それがいまの私の口癖です。

 もっと保育園で沢山積木をふやして園児の遊びの幅を広げていきたいと思います。
 それから育児支援センターをやっているので新年度は、近所の子ども達やセンターに来ている親子やお父さんも一緒に積木遊びをする行事も計画中です。
 絵本が大切であるように、保育にかかわる大人が子ども達が遊ぶ物や使う物も間違った情報や流行に流されないように、本物にふれ、本物を知り、本物を喜ぶ心を育てていく保育をめざしていきたいものです。
 わたしの保育園には積木が有り童具があるので安心です。これから、もっと子ども達と遊んで積木を使い込んでいきたいと思っています。
 これからも、ご指導よろしくお願い致します。

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