和久洋三が考案した創造教育活動とその実践例を紹介

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創造共育宣言 第2章-6

WM創造共育カリキュラム

子どもに発見と創造の喜びを-A

 さて、WM創造共育で最も大切な前提は、子どもに「発見と表現の喜び」を与えることから始めなければならないことです。
 それによってその時間が生き生きとして楽しくなります。豊かな創造活動がはじまります。この活動の中で子どもの目が輝かなければ、多くの場合、私達の態度に問題があります。
 知っておいていただきたいことは、大人より子どもの方がはるかに瑞々しい感性と、はるかに創造的で柔軟な思考を有していることです。

 無い人間が有る人間を指導することはできません。添うしかありません。
 ただ、子どもは情報量が大人に較べて少ししかありません。様々な体験をさせるには様々な情報を与える必要があります。環境を用意する意味はそこにあります。環境設定は広義の情報提供です。それは決して分離され、孤立した知識ではなく、創造活動に導くための情報です。そのために私達は「環境づくり」に全智全能を駆使する必要があります。
 それは「つながりのある活動を保障する環境」であり、「新鮮な環境」であり、「答えが多様に生みだせる環境」であり、「命令、干渉、管理を必要としない環境」です。ここでの「環境」は保育内容や教育課題を含めた人的・物的環境を指します。
 20世紀までの人類の教育の第一義は国家の行政・経済をとどこおりなく運営するために必要な職能(読み・書き・そろばん)を促成栽培することでした。それが国をおさめ動かすために必要であったからです。しかし、私達は国に従属して生きるわけではありません。国家は国民の生命と生活を安全で安心できるものとするために存在します。たった一度の人生を謳歌できること以上に大切なことはありません。

 人間が月に旅する時代です。人間らしく生き生きと創造的に暮らせる世の中にしたいものです。それによって人間の職能が低下するわけではありません。どんな仕事でも創造的に取り組むわけですから、効率は高まり、質的な向上につながります。
 愛を説く宗教が戦争の火種をつくる。飽食の限りをつくす国が一方にあり、餓死する国が対極にある。正義は権力を手に入れると失墜し、富を得ると心貧しくなる。アガペーもエロスも愛という名で混同する。どう考えてもこれまで人類の歩んできた道は狂気と背中合わせに発展してきたとしか思えません。富と権力によって自由を獲得できると錯覚させる社会の仕組みがあったからです。
 しかし、これからはすべての人間がまわりの人々の愛によって自己肯定感を持つことができ、それを原動力にして創造力を発揮し、「自己責任を内包した自由」「秩序を内包した自由」を享受する時代にしなければなりません。
 WM創造共育はそのために誕生しました。

(和久洋三著/『創造共育宣言』より抜粋)

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